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刺激的なトークショウ
アトリエにこもって、それぞれ製作に取り組んでいる毎日。。。
気づけばラジオからはクリスマスソングが流れて年末ムードです。そんな中、”発酵デザイナーの小倉ヒラクくん”から誘ってもらってトークショウに福山が参加させてもらえることになりました。
テーマは。。。「モノ」を通して社会の課題をとことん考えてみる
~未来の種を自分の外側に”見つける”のではなく、自らが進んで未来の種になる!~
。。。。福山はお話が上手にできるタイプではなく、本人も含めマクモみんなで心配していたのですが、
ヒラクくん曰く、「大丈夫。」の一言。すっかりその言葉を信じて、マクモのみんなで忘年会?もかねて、久しぶりの街にでかけていきました。
普段は、たくさんの星が見えるくらいに夜は真っ暗の田舎に住んでいる私たちには、街のイルミネーションが刺激的!特に娘は、沢山のクリスマスツリーとサンタを見て大興奮!!!
イルミネーションの街中を散歩して、美味しいナポリピザを食べに行ったりしてすっかり都会を楽しみました。さて本番。
超満員の会場は熱気ムンムン。
ドリンクを片手にリラックスムードから始まりました。福山ともう一人のゲストは、マクモにとってはおなじみの”糸島シェアハウスの畠山千春ちゃん”。
二人のガイダンスとともにお話が始まりました。
(※詳しくは後日、トークの全容を書き出したブログのリンクを紹介しますね!)『発酵デザイナー』と『新米猟師』、そして『テキスタイルデザイナー』のお話は、広範囲に渡るようで”暮らし”の中に着地していきます。
その中で、とても印象的だったのが、ヒラクくんの
『最先端でなく”中間”のモノ作り』というもの。
これは福山のいう”シルクスクリーンを使った染色”に対するヒラクくんの言葉だったのですが、言い得て妙でした。いつも、福山の『図案づくり(”筆書き”や”切り絵”)』から始まり、『製版(焼付け)』、『染色』から『縫製』と、
まっさらな生地に表情をつけて、それをお使いになる方にお渡ししている私たちにとって、常につきまとう『制約』を『可能性』に変えるものでした。これまで、人間が糸を紡ぎ、織り、染め、形作る、その綿々とした長い長い営みの歴史があり、
その大きな流れの中にマクモは存在していると感じています。数々の素晴らしい技術があって、高度に発達した業界の仕組みを人間は作り上げました。
そのような中、”繊維業界””服飾業界”というのは、”食”についての「安全性」や「環境問題」を追求するのと同じように、またそれ以上に向き合う必要があるお仕事でもあると思っています。『この布はどのように織られているのか?』
『この糸はどのように紡がれるまでにいたっているのか?』
『この染料は何だ?』
『この色のついた水はどのように浄化されていくのか?』
『モノを作る際にでた端材はどうしようか?』表だっては言わないけど、毎日まいにち向き合っているこのことたちが、ドカッと湧き出てきて涙が出そうになりました。
高度な技術も、職人的な分業もないのだけど、マクモは『向き合う』ということをしているんだな、と思ったのです。
感傷的な話ではなく、『営み』として。
とことん経験して学んでいきたいと、さらに強く思いました。そして、”役に立ちたい”と、また淡々とした毎日に、汗と笑顔あふれる製作に戻っていきました。
今回のトークショウ、マクモにとって本当に刺激的でありがたい時間でした。 -
ある日、娘が持ち帰ったもの
「ただいま~~」
家族ぐるみで仲良くしてもらっている近所のお友達のお母さんに送られて帰ってきました。
「お父さん!これもらったよ!」
手渡されたものにビックリ・・・
「これ・・・は!?」
真っ白な『綿花』でした。
送ってくださったお母さんは、旦那さんとオリーブ農園をされている方。
(その他、”イチジク”や”甘夏”、”枇杷”や”ブルーベリー”など果樹もそだてられている【糸島オリーブ わかまつ農園】といいます。)http://itoshima-olive.com/(HP・・・コチラで農園の概要のお知らせしてます)
https://www.facebook.com/itosima.olive/?fref=ts(FB・・・日々の農園のレポがUPされています)
畑では綿花も栽培されているらしく、その『綿』がとても綺麗キレイで・・・
ここのところ、マクモのことについて、「何をしているのか」ということに少し悩みの中にいた私にとってはハッとさせられるものでした。
その後、わかまつさんとお話する機会がありました。
(わかまつさんとは”サウナ大好き仲間”なのです笑)いつもサウナと水風呂にたっぷり交互に入り、スッキリした頭でのんびりお話します。
その日は、その中で心に残った言葉をノートに書き留めました。□植物とは”命”だという点において対等だと思ってる
□自分がなしえたことについて自分以外の人に喜んでもらえることがあれば、それが自分の喜び
□自分の仕事は”沢山作ること”ではなく”お手伝い”だと思っている
□全ては”ご縁”と感じる
いろいろな話の流れはあったのですが、特に印象にのこった言葉たち。
私は毎日まいにち、「綿」に触れています。
色々な表情をもった「生地」たち。
いろいろな表情をもって、いろいろなところから辿り着いていることに思いが巡りました。
そして、、ふと、また心の奥底で”希望の種火”が着きました。。。
『不完全だとは思う。だけど素敵なものがつくりたい。』
これからどのような”ご縁”に巡り会えるのか。
楽しみながら取り組んでいこうと思いました。福岡・糸島も最近では時々寒い夜になります。
今シーズン初めてのストーブの夜。娘とふたり”今日あったこと”を語り合いました。
素敵な冬になりますように!
(わかまつ家のみなさん!ほんとうにいつもありがとう!!!だいすきです!!!!) -
”別れ”と”はじめまして”のタイミング
わ!あっという間に1ヶ月がすぎている。。。
マクモにとって、この数週間は”別れ”と”はじめまして”のタイミング。
“エージェント松本”が、9月末でレギュラーから外れ、先日10/13にマクモ家(福山&新木)の出産。。。しばらくお休みする福山のこともあり、一緒にもう一度マクモの運営のありかたを見直していると、、、
アッという間に1ヶ月!!!!
色々な運営上のチューニングを終えて、ようやくひと段落!
福山は3時間の超安産で、母子ともに健康!
yukikoの住むシェアハウスの田んぼは稲狩時期。。。どうやら今年は『豊作』のよう!バンザイ!!!
松本は「農業」に新天地を求めて歩き始めました!
新木は、馴れない画像処理やオンラインショップの見直しが一先ず完了。。。サァ、明日から染めるぞ~~!
(新木)
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“青”の不思議
先日、藍染や天然染で有名な『宝島染工』さんを訪ねる機会がありました。
天然染料でのいろいろな工夫の一端を聞かせてもらうことができたのですが、その中で「あぁなるほどなぁ」と腑に落ちたお話しが。。。
『緑茶は淹れたばかりだと黄緑でしょ?それがそのまま次の日の朝まで置いておくと黄色になっちゃう』
”青”というものは、とても不安定で次の日にはとんでしまう。。
そういえば、あたり一面の木々草々の緑が、夏を過ぎてみるみる黄色くなっていくなってくような。。。
それは友達であるハーブティやさん『FlowerTea』も言っていたことだけど、
自然界由来のものでの”青”という色は、キープし続けるのはとても難しいのだとか。
(【FlowerTea】さんの布製の看板は「藍染」の「倉敷産帆布」にショッキングピンクで「顔料プリント」したものです!)
ああ。。ふと、「青いバラ」なんてフレーズも思い出した。。
「空が青いのはナゼ?」
「幸せの青い鳥はドコ?」
気になりだしたら世界が青一色!
実は手捺染でも”青”の色はとても安定しづらいのです。
色糊をのせて蒸し・洗いをする工程のなかで、理屈としてはいつまでも「色落ち」する染料のなかで、
”青”というのは間違えると「褪せて」きてしまうし、また「滲んで」しまう。
おまけに、光と影みたいなものをよく読みこんでしまうから「ムラになりやすい」。
しかも”青”の染料の種類は他の色と比べてヴァリエーションが豊富ときた。
自由があるだけ大変な世界だけど、楽しくてしょうがない。
そんな”青”の不思議。
深い深い”青”の世界。
【宝島染工】http://www.takarajimasenkou.jp/
【FlowerTea】http://www.flower-tea.jp/
(新木) -
上海からのお客様
マクモハウスに上海から素敵な女性が、インターンで来てくれました。
マクモの毎日を体感してもらって、彼女からもたくさんの感覚をもらっています。
なかでも、民族衣装をまとい生活をしている、中国の山岳民族の話が聞けることがたまらなく楽しい!
英語が堪能な彼女と、英語ができない私は、漢字筆記と身振り手振りでなんとかコミュニケーションをとっております(笑)
いつもの生活に風が吹いた一週間
(みき)