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私(みき)の今一番行きたい場所。
ある日、ともたから聞かれました。
「家族で、マクモとしてどこか行きたい場所ある?」そう聞かれて、反射的に答えたのは、、、”金沢”。
約10年前にふらりたどり着いて、5年住んだ思い出のある場所。さて、金沢で『マクモ』を見てもらえる場所探し。
色々な方に相談させていただいたのですが、”benlly’s & job”田中 さんの「うちでやれば?」の一言で決定!
ありがとうございます!糸島から車で金沢へ。
門司港からフェリーに乗って大阪に向かいます。
船旅が大好きな娘。大はしゃぎ!久しぶりのゆっくりした家族時間。。。
ありがたいことに、金沢のポップアップは、”benlly’s & job”、”香林坊東急スクエア”、”21世紀美術館でのイベント”と、同時に3箇所で開催。
今回の旅は、縫製を担当してくれているゆきこさんも一緒なので、三人それぞれの会場で別れて担当しました。”benlly’s & job”のある新竪町商店街は、かつてよく歩いた商店街でして。
(商店街の通りを抜けたところで、”ON THE CORNER”っていう古着屋さんをやっていたのです。)
その懐かしく愛すべき新竪町商店街の皆さんと再会し、グルメを堪能する日々。。”benlly’s & job”の田中さんは、本当にお変わりない様子!(写真撮り忘れた・・・)、
”taffeta”の高さん。やっぱりお変わりない!!!!(刺繍アーティストとして超有名になってはいたけど!)
オンザコーナーの隣にあった『わかばやし』の”父ちゃん”も健在で!約10年も経ったなんて思えない不思議な感覚に・・・。
ハントンライス美味しかったぁ~~ただひとつ、、、残念だったのは、
大好きだった『ちくは寿司』がなくなってしまった事。娘と一緒に食べたかったな。。。”benlly’s & job”さんでの展示中は嬉しい再会がたっくさん!!!!
“パン”柄を作るきっかけにもなった大人気の天然酵母パンのお店『月とピエロ』の二人とお久しぶり!
『JO-HOUSE』には連日通い、
『ピュイダムール』のケーキを食べ、
『アイレットキャンティーン』のナポリタアハァ~ンも食べ、、、寿司におでん、大満喫し、ひたすら充実した金沢でした。
ごちそうさまでした!そして、次に向かったのは、愛知県の蒲郡で行われたフェス【森、道、市場、】
ともたと、ゆきこさんは、糸島の仲間と出店のお仕事。
わたし(みき)は、型染めユニット『katakata』さんにお世話になり、イーストキャラバン・ブースと、それぞれの場所で出店。
一緒に出店させてもらった『JUBILEE』さんに下の娘をおんぶしてもらったり、、、
七宝アーティスト『Kenichi kondo』さんファミリーには、娘たちを終始かまってくださって、、、『Masashi Kondo』さんや、『YURTAO』ももちゃんにも、お世話になりっぱなしでした。
沢山のご厚意に、ほんとに「ありがとう」がいくつあっても足りないくらいの、マクモ初のフェス出店!
二日目の朝に頂いた『染色工房たかい』さんが用意してくださった朝ごはんは家族4人みんなで衝撃的感動の美味しさ!!!
今度はみんなでどこに行けるかな~~??
アトリエを飛び出して、家族みんなで人に会いに行く時間って、本当にいいなと思いました。最後になりますが、マクモを手にとってくださった皆様、本当にありがとうございました!
■taffeta(刺繍アーティスト・タカさんのお店)http://www.ateliertaffeta.com
■月とピエロ(よし&ゆかりちゃんの営むパン屋)https://www.facebook.com/月とピエロ
■JO-HOUSE(モカ君&とわさんが営むカレー屋)http://www.jo-house.com
■Islet canteen(元気なあさみちゃんがいる元気なカフェ)https://www.facebook.com./isletcanteen
■kata kata(型染ユニット)http://kata-kata04.com
■JUBILEE(テキスタイルデザイナー)http://www.jubi-lee.com
■近藤健一(七宝ジュエリーアーティスト)http://www.kenichikondo.com
■Masashi Kondo(テキスタイルデザイナー)http://hachibunno5.com
■YURTAO(テキスタイルデザイナー)http://momokokinoshita.com
■染色工房たかい(マクモ夫妻憧れのご夫妻)http://someta-kai.com/
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刺激的なトークショウ
アトリエにこもって、それぞれ製作に取り組んでいる毎日。。。
気づけばラジオからはクリスマスソングが流れて年末ムードです。そんな中、”発酵デザイナーの小倉ヒラクくん”から誘ってもらってトークショウに福山が参加させてもらえることになりました。
テーマは。。。「モノ」を通して社会の課題をとことん考えてみる
~未来の種を自分の外側に”見つける”のではなく、自らが進んで未来の種になる!~
。。。。福山はお話が上手にできるタイプではなく、本人も含めマクモみんなで心配していたのですが、
ヒラクくん曰く、「大丈夫。」の一言。すっかりその言葉を信じて、マクモのみんなで忘年会?もかねて、久しぶりの街にでかけていきました。
普段は、たくさんの星が見えるくらいに夜は真っ暗の田舎に住んでいる私たちには、街のイルミネーションが刺激的!特に娘は、沢山のクリスマスツリーとサンタを見て大興奮!!!
イルミネーションの街中を散歩して、美味しいナポリピザを食べに行ったりしてすっかり都会を楽しみました。さて本番。
超満員の会場は熱気ムンムン。
ドリンクを片手にリラックスムードから始まりました。福山ともう一人のゲストは、マクモにとってはおなじみの”糸島シェアハウスの畠山千春ちゃん”。
二人のガイダンスとともにお話が始まりました。
(※詳しくは後日、トークの全容を書き出したブログのリンクを紹介しますね!)『発酵デザイナー』と『新米猟師』、そして『テキスタイルデザイナー』のお話は、広範囲に渡るようで”暮らし”の中に着地していきます。
その中で、とても印象的だったのが、ヒラクくんの
『最先端でなく”中間”のモノ作り』というもの。
これは福山のいう”シルクスクリーンを使った染色”に対するヒラクくんの言葉だったのですが、言い得て妙でした。いつも、福山の『図案づくり(”筆書き”や”切り絵”)』から始まり、『製版(焼付け)』、『染色』から『縫製』と、
まっさらな生地に表情をつけて、それをお使いになる方にお渡ししている私たちにとって、常につきまとう『制約』を『可能性』に変えるものでした。これまで、人間が糸を紡ぎ、織り、染め、形作る、その綿々とした長い長い営みの歴史があり、
その大きな流れの中にマクモは存在していると感じています。数々の素晴らしい技術があって、高度に発達した業界の仕組みを人間は作り上げました。
そのような中、”繊維業界””服飾業界”というのは、”食”についての「安全性」や「環境問題」を追求するのと同じように、またそれ以上に向き合う必要があるお仕事でもあると思っています。『この布はどのように織られているのか?』
『この糸はどのように紡がれるまでにいたっているのか?』
『この染料は何だ?』
『この色のついた水はどのように浄化されていくのか?』
『モノを作る際にでた端材はどうしようか?』表だっては言わないけど、毎日まいにち向き合っているこのことたちが、ドカッと湧き出てきて涙が出そうになりました。
高度な技術も、職人的な分業もないのだけど、マクモは『向き合う』ということをしているんだな、と思ったのです。
感傷的な話ではなく、『営み』として。
とことん経験して学んでいきたいと、さらに強く思いました。そして、”役に立ちたい”と、また淡々とした毎日に、汗と笑顔あふれる製作に戻っていきました。
今回のトークショウ、マクモにとって本当に刺激的でありがたい時間でした。 -
【シュウシュウフ】 つぎはぎ”ボロ”!ふ
【襤褸(ぼろ)】
–着古してぼろぼろになった服。”つぎはぎ”だらけの服–そんな言葉をふと思い出しました。。
マクモのテキスタイル(生地)をとても好いてくれて、いつも積極的に使ってくれるご近所さん。
彼はとっても素敵な視点を持っていて、いつも”ハッ”とした楽しみをくれます。そんな彼が、「ズボンが破れてしまったので、マクモの生地で継ぎたいんだけど」と相談がありました。
その破れたズボンを見てみると・・・
「なんでこんな破れ方するんだろうね!?笑」
(写真をとっておけばよかったのだけど、あまりの衝撃に早く修復しないと!と一同慌てました笑)そんなわけで早速、その破れた「ズボンの修復作業」作戦開始!
色々と在庫の生地をみていて、ちょうど良さそうなのが!
マクモには『シュウシュウフ』というカットクロス商品があるのですが、その中でも「(倉敷で作られた)デニムのプリント生地。
(このデニムへのプリント、実はプリント作業が地味に大変。。。”ピンク”なんてプリントしようとすると、同じ柄を重ねて「2度プリント」するのです。)
『シュウシュウフ』のキャンバス生地は、全て倉敷で織られているしっかりしたものなので、縫製さえしっかりすればなかなか破れないはず!
しかもデニム!!!ズボンにはぴったり!!!
めでたく彼のズボンは復活!
『シュウシュウフ』の新たな可能性に乾杯!素敵『つぎはぎ”ボロ”』ズボンの出来上がり!!!
(その後、また別のところが破れそうとの連絡が。。。笑)
※現在、デニム生地へのプリント生地の在庫がありませんが、ご要望あればプリントいたしますよ!
■■■■■■ makumo online ■■■■■■
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”ずっと着ることができる” 披露宴のドレスのために
結婚式の披露宴での新郎・新婦さまの衣装、”ドレス””パンツ”の製作ご依頼をいただきました。
ご依頼主は、近所の『いとしまシェアハウス』の管理人であるご夫婦。
こちらでは住人の皆さんが力を合わせて「自給自足」をめざして、農業や狩猟、その他さまざまなことに取りくまれています。今回、結婚式を福岡・糸島の海沿いで「結婚キャンプ」として開催されます。
テーマは【サスティナブル】そして【エシカル】。
新婦のご希望は「藍染」の生地。先日の『宝島染工』さまも新婦のご紹介でお伺いさせていただきました。
かねてから「藍染」や「絣生地」についてリサーチしていたこともあり、今回素敵なご縁だと思い「是非!」とお受けいたしました。
そして頂いたご希望や挙式のテーマをもとに、マクモで話し合いをしたところ。。。
今回、生地は糸を先染めした「絣」を、そして装飾としては「刺繍」。
スタイルとしては「ロングワンピース」そして「サロペット風パンツ」でどうかということになり、試作製作を開始。生地に関しては『宝島染工』さまのご紹介で『下川織物』さまにお伺いすることに。
そちらの織元さんはなんと!『うなぎの寝床』さんの「もんぺ」の生地を作られているところでした!新木・福山は先日の「もんぺ博覧会」以来、久留米絣もんぺの大ファン!
(工場の見学の際はもちろん『うなぎの寝床』さんのもんぺをはいて!)
織機の音を聞きながら下川さんのお話(糸の種類と生産実情、紡績の現状、織機の仕組み、絣をとりまく現状と目指す経営)を聞かせていただきました。
私たち(新木・福山)の中では、もんぺをはかせていただいて以来、この生地に惚れ込んでいたのもあり、
また生産現場を見てもう大興奮!多くの絣生地を拝見させていただいて、その中から「藍染中濃無地」をピックアップ。
新郎新婦さまに選んでいただきました。それはとてもとても素晴らしい風合いで、素晴らしい色の、わが国が誇る最高級品といえるものではないかと!
生地が決まったところで、「ドレス・パンツのスタイル試作」と「刺繍の図案制作」が本格的に始動です。
それぞれ、ラフはあったものの素材を目の前に、より鮮明にデザインを進めていきます。仕立ては『マクモのユキコ』が福山とともに全面的に担当。
これから長く着続けることができるように、、、そんな願を込めて、いくつも試作を縫っては解いて、デザイン画も多く描いていきます。。。
(新郎・新婦さまには何度も試着をお願いしました。。)
刺繍は友人の『井口ファッション』よりULOCOさんにご協力いただきました。こちらは機械刺繍をするミシンがあるのですが、機械とはいえやはり人の力を頼る所は大きいのです。
お預けした図案から、一針一針を書き直していきます。
その中で、光の反射の具合や刺繍の強度を作っていきます。
とても地味な作業ですが、長く使用するそして美しいものを製作するための大事な作業が裏では行なわれています。
こうして、先日より色々な方々にお願いして出来上がった”テキスタイル”が揃い、
そしてデザインも定まったところでようやく本製作が始まります。【下川織物】http://oriyasan.com/
【ULOCO】https://www.facebook.com/ULOCO-243605162363830/ (Facebook)【うなぎの寝床】http://unagino-nedoko.net/
【いとしまシェアハウス】https://www.facebook.com/いとしまシェアハウス-322011631235623/ (Facebook)
【ちはるの森】http://chiharuh.jp/(新婦さまblog)
(新木) -
時差ぼけ道中in NY 第2話
ニューヨークのことが薄れていきそう・・・薄れる前に、ニューヨークレポ第二話。
完成したmakumoブース
会場の入り口には、2015年のmakumoコラボレーションスニーカー、makumo手ぬぐい、襤褸刺し子セット、墨流しバッグ、が来場者用ギフトとして!なんと太っ腹!
ウロウロしてたらいつの間にかオープンしてました。
最初のお客さま。新木は、プリント時のタッチ具合をどう英語で表現したらいいかと悩み中。
ヘラヘラと横で見ていたら手伝って!と怒られる私。
真面目に手伝います。手ぬぐい乾かして、渡す時はいつもの調子で、満面の笑み「ARIGATO~」
大盛況!
みんな力加減が難しい様子で、笑みもでれば、おもわず叫んでしまう人も(笑)
お客様のはしゃぐ姿が見れてよかったと、妊婦を理由にくつろぎモード。
夜が更けて都会の明かりに
「ニューヨークだった」と、糸島の真っ暗闇をふと思い出す。時差ぼけってヤツか時間の感覚がわからなくて、いつも眠いはずの22時になっても(最近早寝)夕方のような感覚。
夜になっても糸島の底なし沼のような闇夜が無い。
街灯の無い闇夜に慣れてしまうと、都会の明るさが眠らなくてもいいような気分にさせる。
完全に浸ってくつろいでいるうちにイベント終了。
ちらほらと英語もできない私と話してくれる人もいて
「NATTO! JAPANESE SOUL FOOD!」と、笑顔で叫ぶ変な日本人に興味をもってくれてありがたい限りでした。
そして、何よりもこの企画(マクモとのコラボレーション)を、消えかかりながらも押し通してくれたデザイナーの天野さん、コリーさん、日本のオニツカタイガー、アシックスの皆様、本当にありがとうございます。
ほんっと何もかもが手探り状態のmakumoだけど、七転八倒しながらがんばりたい!と、改めて思った夜でした。
(みき)